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Lightning Digital AVアダプタに吃驚

木曜日, 4月 17th, 2014

現在、私たちは未来のプロジェクトのために様々な iOS デバイスからのビデオ出力について検証しています。そんな中、あるミステリーに遭遇しました。それについて紐解いて行きましょう。(効果音!)

ミステリー #1: 最大解像度が 1600 × 900

ある画像を Lightning – Digital AVアダプタ経由で “ビデオミラーリング” すると、以下の様に最適化された最大解像度は 1600 × 900 だとシステムに表示されました:

Lightning

“ちょっ、それ 1080p じゃない!” と思うかも知れません。

同じことを以前の Apple 30ピン Digital AVアダプタで行うと、1920 x 1080 まで利用可能だと表示されました:

Dock Connector

Apple の iPad mini 技術仕様には “最大 1080p” でのビデオ出力サポートと記述されています。ウソは書かれていないハズなので、もしかするとアダプタが 1600 × 900 解像度の画像を 1080p にアップスケールしているという意味なのでしょうか?

ミステリー #2: MPEG アーティファクト

デバイスをテレビに接続するとき、私たちは画面を鏡に映したかのようなクリーンでキレのある映像を期待します。

しかし、Lightning – Digital AVアダプタの場合はそうなりません:

jpegcompression

文字際にブロックノイズが現れているのが確認できます。(私たちは Apple 30ピン Digital AVアダプタでも検証しましたが、こうした現象は起こりませんでした。)

仮説

非常識です。これは単なる AVアダプタです!なのに何故、限定された解像度や表示のタイムラグ、MPEG アーティファクトなどの現象が起こるのでしょうか。と、ここであることが思い出されます。iOS デバイスから Apple TV へビデオ出力したときの体験と同じであると…

有益なツイートや少々の議論の末、私たちは以下の仮説を立てました:

Lightning – Digital AVアダプタは、最小構成の AirPlay レシーバ?

iOS デバイスを接続すると何らかの方法で AirPlay 接続をセットアップし、デバイスからの出力をそのまま HDMI 出力せず、むしろ 1080p にアップスケールして AirPlay しているに違いありません。

“でも、ちょっと待って!” と思われるでしょう。”それって AirPlay ストリーミングとデコードを行う為の電子部品があの小さいコネクタ内に詰め込まれてるってこと?”

信じられないですよね。ではここで、糸ノコの登場です。

chip-2

左側に信じられないほどの超精密なコンポーネントがあります。今までに見たことのない精密さです。取り付けられている抵抗器は何の為のものでしょう?

反対側も見てみましょう:

chip-1

目を疑ったかも知れませんが — 小さなチップには ARMとあります。さらに RAM をあらわす部品番号 H9TKNNN2GD の記述も見えます。

つまり: Lightning – Digital AVアダプタには、SoC CPU が搭載されているように見えます。 

従って、AirPlay(か、AirPlay の様な MPEG ストリーミング)を行っていると考えるのは理にかなっていると言えるでしょう。

結論

このアダプタには我々の想像以上のものが詰まっていました。そして私たちは Lightning – Digital AVアダプタは AirPlay(か、AirPlay の様な MPEG ストリーミング)を使用して出力していると結論付けます。

しかし疑問もたくさんあります。例えば OS どうやって起動するのか? @jmreid 曰く アダプタには個々に “mini iOS” (!) がインストールされていて、コネクタへの接続毎に起動しており、それによりビデオ出力されるまでに数秒の遅延が生じる、とツイートしました。なぜ?あまりにクレイジーですが恐らく、Lightning コネクタのピンの数が足らずに RAW の HDMI を取り扱えなかったのではないかと算段しています。従来のビデオ出力に対応させる為にゼロからまったく新しい考え方で作られたのでしょう。もしくは、シンプルに低コストでより多くの機能を iPad で提供したいと考えたのかも知れません。

アダプタを経由することで劣化した 1080p では無い出力が行われます。これは悪いニュースかもしれません。私たちは RAW での HDMI 出力を熱望します。

一方で、アダプタが $50 もするなんて高すぎる、と言われますがこれは小さなコンピュータです!これは良いニュースかも知れません。

[原文]

PS: なぜ我々が iOS デバイスからのクリーンなビデオ出力にこだわるのか、それらのステータスについては追ってポストします!

Coda 2.0.8 beta 1

木曜日, 4月 17th, 2014

Coda 2.0.8 のベータテストにご協力ください!

安定性とパフォーマンスを改善し、Transmit 4.3 のお気に入りの読み込みに対応したバージョンを現在開発しています。もしお試しいただける場合は下記のリンクよりご入手ください。

Coda 2.0.8b1 (52 MB)

もし、気になる挙動が見つかりましたら私たちのバグトラッカーである Hive にログインしてレポートをお願いします!(開発担当が直接閲覧しますので、すべて英語でのご入力となります。)

すべてのデータを美しく。Status Board をご紹介します。

木曜日, 4月 17th, 2014

以前、私たちは自身のオフィスで使用するためのクールな 電光掲示板 – Status Board を作りました。

私たちはその後すぐに、美しくレイアウトされたデータが如何に素晴らしく、そして重要であるかに気付かされました。サポートメールの受信状況がパッとひと目で確認できるという体験は業務上とても貴重でした。そしてこのボードの前に(もしくはスナックの山の前に)人が立ち寄り、自然にミーティングが始まりました。今では私たちのオフィス活動の中心にそれはあります。

私たちは考えました: 美しいデータはすべての人に価値がある、と。

すぐに iPad アプリケーションの開発に取り掛かりました。ツイート数やメールの未読数をカウントしたり、ニュースフィードや天気を表示したりするための誰でも簡単に利用可能なモジュールを準備しました。業務用やプロ向けのモジュールとして、自由にデザインされたグラフや表をイメージ通りに表示するためのモジュールも準備しました。それらを信じられないほど簡単に使い始めることができます。そして常にあなたのデスクの上に置いておくことができます。一方で(有料のアドオンとして提供される)テレビ出力機能も準備しました。実際に壁に設置された大画面モニタにデータを表示することが可能です。

Status Board。それは Panic から生まれた、あなたのデータをディスプレイする為のまったく新しい iPad App です。

appstore-download

しかしこれはまだ第一歩: バージョン 1.0 です。どのようなモジュールやウィジェットが必要ですか?ぜひ聞かせてください!もしかすると不自然な動作に遭遇してしまうかも知れません。ぜひレポートをお願い致します!そしてどんな風にこのアプリケーションを活用するでしょうか?我々はあらゆるご意見に耳を傾け、クレイジーに開発を続けます!

(このプロジェクトでの Greg, Neven, Dave, そして Kenichi の素晴らしい働きに感謝します。)

このアプリケーションの完成を記念して、私たちのオフィスの壁に設置されている Status Board スクリーンもアップデートされました。それはまた別の機会にこのブログでお知らせします!

PS: 以前、私たちがなぜ Lightning – Digital AV アダプタによる外部出力時の不思議に気付いたのか、もうお分かりですよね?

[原文]

statusboard-shot

海外の Status Board マニア達!

木曜日, 4月 17th, 2014

私たちが Status Board をリリースしてから約1日が経ちました。驚くべきことに、既にたくさんの人々の手によって非常に多くのクールで役立つパネルが作成されています。

ここに偉大な数々をご紹介します。

banner

Dead Simple Greatness. クリックするだけで追加完了:

  • TubeTracker — an incredible one-click layout for people in the UK who rely on the tube (pictured above)
  • AAPL — simple module for Apple’s stock price (don’t follow too closely or you’ll go crazy)
  • LastFM — see your last-listened track
  • App Store Review Times —  a great way to see how busy Apple is
  • WWDC Alert — but really, how fast are tickets going to sell out this year
  • Bart Arrival Times — for those of you in San Francisco

New Native Sources. 情報の供給元によって Status Board の為に準備されました:

  • LeafPing — output your Envato sales data to Status Board. An example.
  • uri.lv — track your podcast statistics on the big screen.
  • AppViz — this must-have app for App Store sales tracking can now output to Status Board
  • Don’t forget our amazing launch sources: StatHat (so useful!) and Hockey.

Sources/Conduits. 動作には少々のコーディングが必要となります:

  • Nest — a quick look at the temperatures on N
  • Server Statistics — keep an eye on your server loads
  • OmniFocus — a Python conduit to get your tasks up and running
  • Google Analytics — 7-day website stats
  • Jenkins — display running jenkins jobs in a table
  • TimeTiger — interestingly, a Windows app for time tracking
  • Mint Analytics  — a Pepper to create Status Board-compatible web stats
  • Mite — time tracking reports
  • Things — a way to get your Things to-do lists up and running
  • AppFigures 1 — a conduit for displaying your AppStore sales data
  • AppFigures 2 — another simple PHP conduit for AppStore sales data
  • BitBucket Issues — track open issues in Git/Mercurial hosted source

(And you can always add a new Do-It-Yourself widget and point it to always-running Mario.)

さらにファンタスティックな Web サービスが Status Board でネイティブに利用可能になるようです。詳しくは後日お知らせします!

また、オフィシャルではありませんが 以下のまとめサイトもご紹介します: Pinboard, StatusBoardWidgets.comStatusBoardApp.info.

最後に、私たちは Status Board が実際に活躍している写真が大好きです!こちらはバイクメーカー Ducati のディーラー:

BHmy3FyCIAA8FAj.jpg-large

あなたのセットアップを @panic や @panicjapan を付けてツイートしたりメールでお知らせください!

また日本のサービスに対応したウィジェットに期待しています!

[原文]

The Panic Status Board: 2013年度版

木曜日, 4月 17th, 2014

すべてはここから始まりました: the status board we put on our Panic office wall in 2010

現在、その電子掲示板は Status Board と呼ばれる iPad アプリケーションとして生まれ変わりました。そして誰もが自身のデータをデスクで、または壁に設置された画面で美しく、クールに活用することができるようになりました。

アプリケーションのリリース後、私たちはオフィスの Status Board をリビルトしました!

Panic Status Board

2枚のモニタディスプレイを設置しました。

なかなかに壮麗です。

パネルについて

私たちのボードに表示されているパネルについて詳しくご説明します:

Status Board - Revenueこれまで Panic では売上データについて特に意識してきませんでした。視覚化してみると売上高グラフパネルはとても魅惑的なことに気付きます。毎日、直販版の売上高を集計し、その後で App Store 版の売上高を AppFigures とそこで準備されている API を利用し集計しています。それぞれの集計データの合計をデータベースにダンプし、簡単な PHP スクリプトによって Status Board で利用可能な JSON データに変換されています。複雑に見えるかも知れませんが実装は約1日で完了しました。
Status Board - UnitsUnits(販売数)グラフパネルは我々の iOS ソフトウエアの経済状況を別の角度から明らかにし、興味深い姿を現します。我々の iOS アプリケーションの販売数は、Mac アプリケーションの販売数に匹敵しています。しかし売上グラフでは相当な開きがあります。私たちは iOS アプリケーションのシェアの改善に取り組み、新しいアイディアに挑戦します!グラフの自作方法についてはこちらの書類をご参照ください。
Status Board - Inboxこちらは Email パネルで、IMAP サーバを参照しています。セットアップはたった 3分で完了しました。日々、サポートに届くメールの状況を把握するのにとても役立っています。(サポートチームでは共通のヘルプ用アカウントがあり、それをスクリプトで個々のメンバーに分配し、集計しています。)
Status Board - Sentお客様への返信数はこのグラフパネルで表示されます。(競争や成績を争うためでなく、単に面白いので表示しています。)メールおよび Twitter での返信数を個々のメンバーごとに集計し、JSON で出力しています。
Status Board - Projectsこちらはプロジェクトリストで、サーバ上の HTML ファイルをパネルで表示しています。(表パネルの自作方法についてはこちらの書類をご参照ください)もちろんこれがすべてではなく、秘密のプロジェクトについては隠されています。プロジェクトリストは流動的で手動での更新が必要ですが、誰がどのプロジェクトに関わっているのかを知ることができ楽しいです。
Status Board - Sparkle
StatHat と連携し、使用されている OS X のバージョンをグラフで表示しています。
Status Board - Car2Goこれは car2go マップです。オフィス近くのどこに車が駐車されているかをひと目で確認できます。こちらは完全にカスタマイズされたオリジナルで、Do-It-Yourself パネルを利用しています。car2go API と Google マップを組み合わせ、加えて CSS アニメーションで実装されています。希望があれば将来、公開するかも知れません。(あなたの街では car2go が利用できますか?)
Status Board - TriMetこれも Do-It-Yourself パネルを使用したバスの時刻表です。ボードの前でミーティングに熱中しても終バスを逃す心配がありません!Logan の作成した TriMet panel も便利です。
もちろん最初から準備されている天気Twitter そして RSS パネルも使用しています。さらに、カンファレンスコールのために世界時計パネルで Portland、 Seattle そして San Francisco の時間をわざわざ表示しています。

ハードウエアについて

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その人や組織ごとのボードがあり、それは常に変化し続けています。実際、このブログの写真から更新されており、現在は GoSquared パネルが追加されています。みなさんの周りにあるデータをぜひ Status Board を通して見てみてください。新しい発見や議論が生まれ(それは良くもあり悪くもありますが!)時間を忘れてそのデータから様々なことを読み取ろうとしてしまうでしょう。

あなたがもし自身のボードやクールなパネルを制作しましたら、ぜひお知らせください!

[原文]