Archive for the ‘General’ Category

Transmit iOS 1.1.1について [追記アリ]

月曜日, 12月 8th, 2014

UPDATE 12/11/14: その後Appleにご配慮いただき、Transmit iOS 1.1.2で”送る”機能が復活しました!

パーフェクトでは無いと感じることが起こっても、Apple社内には正しい決定のために懸命に働きかけてくれる方々がいらっしゃる、ということを感じました。どうぞTransmit iOS 1.1.2をお楽しみください。

— 以下、オリジナルです —

Transmit iOS 1.1.1がリリースされ、ファイル管理に関するいくつかの問題が修正されました。

またAppleの要請により、iCloud Driveを含む他のサービスへファイルを”送る”機能が削除されました。

Transmit iOSはiCloud Driveからコンテンツをダウンロードすることは許可されます。が、アプリケーション自身がコンテンツを作成できない場合、iCloud Driveへのアップロードは許可されません。Apple曰く — アップロード機能はiOS Data Storage ガイドライン 2.23に抵触し、従わない場合はリジェクトします — とのことですが、このガイドラインではiCloud DriveについてやiCloud Driveの適切な用途について言及されていません。

さて、iCloud Driveに関する機能のみを削除せず、なぜ私たちは他のサービスへの送信機能も削除したのでしょうか?それは他の選択肢が無いからです。iCloud Driveは常にこのシートに居座ります:

locations_1024

このシートは100%iOSによってコントロールされており、私たちデベロッパは触ることができません。シートに触ることができないのでiCloud Driveだけを削除できず、結果としてシート自体を機能から削除せざるを得ませんでした。

delete-3

お求めいただいたすべてのTransmit iOSユーザの皆様、このような形でご期待に添えず申し訳ございません。

一方で良いニュースもあります!このような制限がありながらもTransmit iOSは優れた便利なアプリケーションであるとして、MacUser UK誌のレビューにおいて5-miceをいただきました!

Transmit-Review-Thumb

私たちの状況を知り、希望を持って改善するために働きかけてくれるApple社の方々がいらっしゃいました。うまくいけば将来、Transmit iOSに送る機能をさせることができるかも知れません。その時が来たらみなさんにお知らせしたいと思います。

[原文]

Unisonのこれからについて

木曜日, 11月 6th, 2014

Magnet512Unison — それは私たちが生み出した、ユースネットのニュースグループを閲覧したり、魅惑的なコンテンツを収集したりするためのOS X用アプリケーション — は今、数年間に及んだ忠実なその役目を終えようとしています。

新しいUnison 2.2をご紹介します。

ほろ苦い最後ではありますが、2014年現在ユースネットクライアント市場はお世辞にも大きいとは言えません。私たちPanicのことを良くご存知でしたらお分かりかも知れませんが、アプリケーションを最後まで本当に必要としてくださるユーザさまに、最善の方法でお届けしたいと常に考えています。そして最後のアップデートとなる最新のUnisonをリリースできることにとても興奮しています。Unison 2.2では最も多くリクエストいただいていた、マルチ接続ダウンロードを高速化しました。また将来のMacのためにRetina対応をさらに進め、その他細かい問題を修正しました。すべてのUnisonファンにおすすめできるアップデートとなっています。

無料、未サポートでご提供。

Unison 2.2は無料です。その代わりサポートサービスは提供されません。本バージョンから無料アプリケーションとなりすべてのお客さまが利用可能です。こちらからダウンロードいただけます:

(1ヶ月以内にUnisonをお求めのお客さまは返金致します。お手数ですがメールでお問い合わせください。)

Unison Accessはどうなりますか?

本日時点でご契約いただいているお客さまには引き続きUnison Accessサービスを提供してまいりますが、新規のご契約は終了させていただきます。近い将来、ご契約のお客さまには他のサービスへの移行を個別にご案内させていただく予定です。

ありがとうございました。

これまでUnisonをお求めいただき、お使いいただいたすべてのお客さまに感謝申し上げます。本当にありがとうございました。そして新しいバージョンが皆さまのお役に立てることを期待しています!

[原文]

“コンプリート・マイ・バンドル” 価格はどのようにして決まるのか

火曜日, 10月 14th, 2014

Transmit iOSとPrompt 2の発売開始後、私たちは兼ねてから試したくて仕方のなかったPanic Packバンドル2種類をApp Storeでリリースしました。バンドルは私たちのソフトウエアを利用したいユーザの方々にとってはディスカウント価格で購入できる、これまでのApp Storeには無かった素晴らしい仕組みです。

app-bundle-transmit-prompt2@2x app-bundle-complete@2x
さらに、”コンプリート・マイ・バンドル”と呼ばれる、バンドル内に収録されているいくつかのAppを既に所有している場合は差額のみでバンドル内のすべてのAppを購入できる素晴らしい仕組みも準備されています。

しかし、Panic Packバンドルの発売開始以降、この”コンプリート・マイ・バンドル”の価格に関するお問い合わせを多くいただくようになりました。いくつかの奇妙な価格付けが見られ、一貫性が無いように思われました。そこで私たちはそれらについて調査し、以下の結論を得ました:

コンプリート・マイ・バンドルでは、バンドルに収録されているAppを所有した際に支払った価格に関係なく、現在のバンドル価格が適用される。よって同じ製品を所有しているユーザ同士でも、過去に行われたセールや無償配布によって所有したユーザと定価で購入したユーザとで、コンプリートに必要な価格が異なる。場合によっては個々の製品を個別に購入した方が安くなる場合がある。

これにより、下記のケースを説明することができます:
bundlewhat   Panic Pack: Completeバンドルに収録されているApp4種類のうち、3種類を既に所有しています。そしてコンプリート・マイ・バンドルの価格は$10.02です。Prompt 2単体の価格は$9.99なのに!?

説明しましょう: このユーザはTransmit iOSを$9.99で購入し、Status Boardも$9.99で購入しました。そしてDiet Codaをリリース記念セール時に$9.99で購入していました。支払った合計金額は$29.97です。一方、バンドルの価格は$39.99です。$39.99 – $29.97 = $10.02、ということでバンドル価格が決定されています。(当然、私はこのような場合”コンプリート・マイ・バンドル”しません。:))

Appleのサポート情報「コンプリート・マイ・バンドルについてよくお問い合わせいただく質問 (FAQ)」 もあわせてご参照いただくことをおすすめします。

本記事が、あなたのより良いApp Storeショッピングに役立てば幸いです。また”コンプリート・マイ・バンドル”での購入をご検討いただき、また実際にお求めいただき、ありがとうございます。皆様のサポートに感謝!

[原文]

Coda 2.5とMac App Storeについて

水曜日, 5月 14th, 2014

coda-logo1年とちょっと前、Codaとサンドボックス化に関するエントリを書きました。

そこでは、Appleによって定められたサンドボックスの制限下で動作するCodaの変更点についての完全なリストを公開しました。もしまだお読みでなければ、本リンクをクリックしてお読みください。

私たちはCoda 2.5の開発を続ける中で、サンドボックス化されたアプリケーションという制限に挑戦し、良い解決策を発見し続け、興奮していました。正直言ってCodaは複雑な開発ツールであり、サンドボックスによる制限は’最悪のシナリオ’です。

ですがそれぞれの問題に対し、私たちが利用できるかも知れない考えや回避法、一時的な免除やサポートなどについて非常に多くのエネルギーを費やしてAppleとやり取りしてきました。実際に、Appleには常に真摯に対応いただき、本当に感謝しています。彼らの手厚いサポートにより、数多くの問題のほとんどをもうちょっとで解決できそうです。

しかし、残念ながら時間を使い果たしてしまいました。

Coda 2.5はほとんど完成しました。それでも尚、サンドボックス化に関するチャレンジを続けています。一方でこうも考えます… Coda 2.5を長らくお待たせしてしまっているユーザの皆様にそれを届けることができたら… まもなく…

つまり: Coda 2.5はサンドボックス化しません。よってMac App Storeでは公開されません。

これはCoda 2.5がAppleによってリジェクトされた訳ではありません。Mac App Storeで公開されるすべてのアプリケーションはサンドボックス化が義務であり、Coda 2.5はそうでないので我々のWebサイトで公開される、ということです。

これは悪いニュース?いいえ、3倍返しです。

  1. ライセンスの移行はスムースです。
  2. 既存の設定やワークフローはそのまま。
  3. Panic Syncを提供します。

疑問にお答えします。

• わたしはCodaをMac App Storeで購入しました。なにが必要になりますか?

現時点ではなんの準備も必要ありません。引き続きMac App Store版のCodaをお使いください。

Coda 2.5がリリースされましたら弊社の製品ページからダウンロードしてください。そして現在の直販版をAppStoreユーザが利用するのと同じように、シリアル番号入力ダイアログから製品版にアンロックしてください。これだけです。追加料金などは発生しません。

• iCloud同期はどうなりますか?

iCloudはMac App Storeで配布されるアプリケーションでのみ利用が許可されており、Coda2.5では利用できなくなります。ですがグレイトニュース。既存のユーザの皆様に代わりとなる機能を提供したく、Panic Syncという同期機能の開発に数ヶ月を費やしておりました。Panic Syncは私たちPanicが提供する、サイト設定等を各デバイス間で驚くほど簡単でセキュアに同期できる機能です。まずはCodaとDiet Codaで利用可能です。iCloudと同等以上の便利さを無償でご提供します。

• AppStore版の様に自動でアップデートされますか?

はい。Codaには独自のアップデート機能が備わっています。しかも緊急の修正も直販版と同様のタイミングで素早く提供されます。

• 新しいMacを購入した際も簡単にインストールできますか?

Mac App Storeの最も優れた点が再セットアップの手軽さですが、直販版ではCoda 2.5を弊社の製品ページから手動でダウンロードいただく必要があります。ダウンロードはいつでも可能です。想像よりも簡単で、すばやく導入いただけると思います。

• 将来、サンドボックス化されたCodaがMac App Storeに復活する可能性はありますか?

私たちは本当にそれを望んでいます!よって常にその可能性について評価し検討し続けるでしょう。

• Coda 2.5の新機能は何ですか?いつリリースされますか?

シーー… まだ秘密ですが、私たちのTwitterアカウントでひっそりと順番に公開していきます。 そしてベータテストの終盤に差し掛かっています。

最後までお読みいただきありがとうございます。Codaをお使いのすべてのユーザ様に感謝!

[原文]

Coda and Sandboxing

金曜日, 4月 18th, 2014

Mac App Store版の Coda 2 に新機能を追加する前に、我々はそれを“サンドボックス化”しなければなりません。Apple は OS X のセキュリティ向上を目的としてガイドラインに定めています。

それは何を意味するでしょうか?

サンドボックス化されたアプリケーションは、ユーザから明示的に許可が与えられるまでローカルファイルへのアクセスが限定されます。許可を与えるとそれは記憶されます。Coda で言い換えると、ユーザから許可を与えられるまで、一般的な選択ダイアログからであってもローカルファイルを参照することができなくなります。また Coda には“サイト”という設定があり、その設定にはローカルパスが含まれています。この設定でもまず、最初にローカルファイルへのアクセス許可を明示的に与える必要があります。これはバッドニュースでしょうか?既存のサイト設定のすべてで再度ローカルパスを設定する必要があり、サイト設定を使用しない(そんなユーザは居ないと思いますが)場合、都度、アクセス制限に作業が中断されることが予想されます。

これらの変更は Mac App Store 版のみです。直販版では変更ありません。

以下、相違点を詳しくご説明します:

1 ローカルルート

サイト設定の “ローカルルート” がリセットされます。初回の設定時にアクセスを許可するか訊ねられます。

この設定は初回の1度きりです!

2 フォルダに移動

プルダウンメニューから直接フォルダに移動することはできなくなり、従来の “選択パネル” が現れます。

3 パスポップアップ

サイドバーおよびファイルブラウザから利用可能な “パス” ポップアップですが、定義されたローカルルートより上位の階層は表示されなくなります。

サイト設定を利用していない場合、サンドボックス化されたホームディレクトリが表示されます。継続する為には他のフォルダを選択します。

フォルダ選択操作は初回の 1度きりです!

4 パスバーブラウザ

ローカルルート設定外のフォルダを選択しようとすると、アクセスを許可するための選択画面が現れます。

フォルダ選択操作は初回の 1度きりです!

5 ファイルの保存

書き込み権限の無いファイルを保存できません。またこれを回避する方法も Coda から提供することができません。

これは、書き込み権限を一般的に付与しない Web ページを含む、すべてのファイルに適用されます。

Mac App Store による制限です。

6 情報を見る

Coda の情報を見るウインドウから、アクセス権の変更を行えなくなります。

編集する前にあらかじめ Finder の情報を見るウインドウで変更してください。

Mac App Store による制限です。

7 場所(プレイス)

サイドバーの“場所(プレイス)”のローカル設定がすべてリセットされ、再定義が必要です。

NOTE: 本設定はコンピュータ毎に定義されています。そのためコンピュータ毎にリセットと再定義が必要です。

8 SVN と GIT

ツールパスのリセットと再設定が必要になります。

以上です。いかがでしょうか?

これらの変更をご体験いただくために、Coda 2 のスペシャルビルドを準備しました。

実験スタート

サンドボックス化された Coda をお試しいただく前に、このビルドが実験版でベータ品質であることをご理解ください。必ず、システム全体のバックアップを準備してからお試しください。

また、現在 Coda 2.0.6 以降の Mac App Store 版をお使いいただいている必要があります。またこの実験版を起動する前に、Coda 2 の iCloud 同期機能をオフにしてください。

実験版をダウンロードするにはここをクリックしてください。(50 MB .zip)

お試しいただけましたら、ぜひご意見をお聞かせください。サンドボックス化された Coda 2 がほとんどのユーザ様にとって大きな影響が無いことと予想していますが、皆さんの率直なご意見をお聞かせください(開発担当が直接閲覧しますので、すべて英語でご入力ください。):

[polldaddy survey=”CE7F658FF4C50ABA” type=”button” title=”Take Our Survey!” style=”inline” text_color=”000000″]

最後までお読みいただき、また Coda 2 をご選択いただき、ありがとうございます。サンドボックス化された Coda 2 をご紹介できることに興奮しており、新しく、素晴らしいものになるよう開発を続けます!